「お礼」はNG?日本とは違う、中国人の前でやってはいけないこと
国によっては「やってはいけない」とされることがいくつかあります。例えば、日本では「交通機関の車内で電話をしない」、ドイツでは「挙手をしてはいけない」、チリでは「ハンバーガーを手で食べてはいけない」などなど。
これらは意外と海外では知られていないルールのようなもので、知らない人からするとびっくりするカルチャーショックのひとつですよね。もちろん日本国内だけでなく、世界にはまだまだ知られざる「やってはいけないこと」が存在しています。
では、かつて日本に多くの観光客が訪れていた中国では、どんなことがNGとされているのでしょうか。中国出身者と同国で働く日本人にお話しを伺ってみました。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
曖昧な返事はダメ。はっきりと伝える
「日本では『大丈夫』や『どちらでもいい』と、曖昧な返事をすることがあると思います。でも中国人と話すときに、曖昧な返事はダメ。意志をはっきり示さないことを中国人は嫌うからです」(中国出身・30代)
中国では、はっきりと自分の意見をいうことが当たり前。例えば、日本のように「察してほしいから遠回しに伝える」のではなく、自分の意思を表示するのがとても大切です。
中国人からは「日本人はなぜはっきりいわないのか?」と思われることも珍しくないようですが、ストレートに伝えた方が会話もスムーズみたいですよ。
人前で怒ってはいけない
「会社内など、皆が見ているところで叱責することはタブーとされています。日本と違って、中国人はとてもメンツが大事だからです。人前で怒ることは、相手のメンツを潰すことになりかねません」(中国出身・30代)
「一対一ならいいですけど、他の誰かがいたり、大勢の前だったりする場所で叱ってはいけないとされています。中国は日本人が思う以上の競争社会なので、相手の立場が危うくなるような弱みを見せるような状態にしてはいけないんです」(中国在住の日本人・40代)
はっきりと物事を伝える中国人。ただし注意しなくてはいけないことがあります。それが人前で叱責すること。仮に部下がなにかミスをしてしまったとしても、他者の目の前で叱ってはいけません。なぜならそれは中国人のメンツをつぶすことになるからです。
もちろんハラスメントの視点から、必要以上の叱責はやってはいけない行為のひとつ。とくにメンツを重要視している中国では、人前で相手を怒ることはご法度。一対一で正しい注意をするべきなのですね。